こんにちは、るみです。
これまでセカンド・サードビザの取得を目指して、ファームジョブを転々としてきました。
今回はゲインダー(Gayndah)という町のマンダリンピッキングを紹介します!
マンダリンピッキングって、女性でもできるの?
ゲインダーって聞いたことないし、どんな田舎町?
そんな田舎町で仕事も家もどうやって探すの?
日本人にはあまり知られていない田舎町なので、当時のわたしは情報収集に苦戦していました。
ですので、マンダリンピッキングに興味ある人に有益な情報を共有できるよう、
女性の目線から実体験をみなさんにシェアしたいと思います。
- 稼げるファームを知りたい
- マンダリンピッキングがどんな仕事か知りたい
- 女性でもできる仕事なのか知りたい
- ゲインダーのファーム情報を知りたい
ゲインダーとはどんな町?
ゲインダーへのアクセス
ゲインダーはクイーンズランドの州都ブリスベンから北西に約330km、車で約4時間の場所に位置しています。
内陸の小さな田舎町ではありますが、実はクイーンズランド州最古の町なのだそう。
バンダバークからバスも出ていますが、ここを訪れるのはファームジョブを目的としているはずなので、
自家用車で来ること必須です。
ゲインダーの町情報
ここはマンダリンの町として知られており、ビックマンダリンというオブジェが町の入り口に佇んでいます。
人口約2000人という小さな町で、スーパー、日用品店や飲食店があるメインロードは300メートルほど。
小高い丘の上にあるArches Lookoutからはゲインダーの町を一望することもできます。
この町にはオーストラリアでおなじみの2大スーパーWoolworthやColesはなくIGAのみ。
多少割高な商品もありますが、期限切れ間近による値下げ品も多くあり(特に乳製品)、
食材調達に困ることはありません。
また、IGAではBlack & Goldという低価格商品のブランドを扱っているため、
その商品を購入することで食費を抑えることもできます。
わたしはこの町に来る直前に、Colesで保存食や日用品を買い込んで行きましたが、
田舎町に行くからとそこまで深刻に用意しなくても大丈夫でした。
ゲインダーでの家探し
ゲインダーで家探しをするには大きく2つの方法があります。
- 韓国人またはフランス人の友達を通じて、シェアハウスの情報を提供してもらう
- Facebookの「Gayndah Backpackers」というグループに入り、家を探している旨をポストする
私の場合は前者の方法で韓国人の友達に手伝ってもらいシェアハウスを見つけました。
ちなみに、なぜ韓国人・フランス人なのかと言うと、ゲインダーはこの2か国のバッパーに人気で
活発なSNSコミュニティがあるからです。
このコミュニティの中ではその年の各ファームの状況等も活発に情報交換されているらしく
私はよく韓国人の友達から有益な情報を教えてもらっていました。
その土地に精通した友達を持つことはファーム生活をする上で非常に有益です!
特にそのようなコミュニティがないという人は、後者の方法で家を探すことをおススメします。
マンダリンピッキングのシーズン
4月上旬~5月下旬
主に、4月上旬から5月下旬まではインペリアル(Imperial)というみかんのような品種があります。
サイズが割と小さいため、1ビンの単価も高めで100~120ドルほどです。
この時期2021年はコロナの影響でワーカーが少なく、例年よりも単価が上がっていたそうです。
6月
6月はファームによって、品種が異なります。
私のファームではタンゴ(Tango)というオレンジのような品種がありました。
インペリアルよりも大きく重く、木の下にたくさん実るため、常にスクワットをしなければならず、
体力的に非常に大変な品種です。
例年1ビンの単価は70~80ドルらしいですが、私の場合は1ビン100ドルでした。
この年はフルーツの実りが遅く、カラーピッキング(オレンジ色のもののみピッキングする)をしたため、
単価を上げたそうです。
7月中旬~9月上旬
7月中旬から9月上旬くらいまではモルコット(Murcott)というオレンジに似た品種があります。
モルコットは非常に大きくビンに貯めやすいため、単価も低めです。
例年1ビン60~70ドルと聞きました。
ファームによっては他の品種やレモンを扱っているところもあり、
シーズンの長さや時期はファームに寄って変わります。
また、天候に左右されやすいため、シーズンの時期は毎年多少変わります。
実際にファームオーナーに次の品種の時期はいつぐらいになるか、
今年のフルーツの出来はどうか、都度確認することがとても大切です。
私の場合は、4月上旬~6月下旬まで、インペリアルとタンゴのピッキングをした後、ゲインダーを去りました。
インペリアルピッキングだけをして町を去る人もいれば、
インペリアル終了後、休暇をとり、モルコットの時期にまた戻ってくる人、
大きいファームを選んで継続して働く人、など様々なタイプのワーカーがいます。
なお、ピッキングのシーズン後にもメンテナンスの仕事があり、通年で仕事はあるようです。
ゲインダーのファーム情報
ゲインダーにはマンダリンのファームが無数にありますが、
残念ながら各ファーム毎にホームページがある訳でもなく情報収集が非常に困難です。
そのため、現地にてファーム名と住所を聞き、直接足を運んでアプライする必要があります。
ここではわたしが実際に聞いたファームを紹介します。
- Banapan:実際に働いていたファーム。木のメンテナンスがしっかりされている。
- Robinson:ゲインダーで一番大きなファーム。フルーツの種類が多く継続的に働くことができる。
- Brown:シェアメイトが働いていましたが、木のメンテナンスもよくプライスも高め。
- RedRich:シェアメイトが働いていましたが、木のメンテナンスもよくプライスも高め。
- Shepherd:数回働きましたが、木のメンテンナンスが全くされておらず、おススメしません。
- Gayndah Packers:パッキング工場。時給の仕事ができます。
マンダリンピッキングはどんな感じ?
マンダリンピッキングはカンガルーバックと呼ばれる大きなバックを前に抱え、はしごを使ってピッキングします。
バックが満タンになるまでピッキングし、その後自分のビンに入れます。バックは20キロ近い重さになりかなり大変です。
これを繰り替えし、25回~30回ほどで1ビン溜まります。
力のあるピッカーは1回のバックの量を満タンに入れるので24回ほどで1ビン溜まるのだそう。
わたしは調子がいい時は3時間ほどで1ビン作りますが、
条件が悪い(フルーツが小さい、メンテナンスされていなくピッキングしずらい、木が高い)と
4時間もしくはそれ以上かかっていました。
ピッキングのスピードはもちろん、はしごを置く位置や、なるべく少ない回数でビンを満杯にすることが稼ぐコツです。
また、マンダリンピッキングは一人ひとり自分の担当するROWが振り分けられているため、
他のピッカーと競いフルーツを奪い合う必要がありません。
わたしは以前ベリーのピッキングをしており、ピッカー同士でフルーツを奪いあうようにとったり、
早いピッカーがずるして取り残したジャムをピッキングしなければならないのがとてもストレスでした。
そうしたことが一切なく、自分がいかに頑張って早くピッキングするかに集中できるため非常に平和な仕事に感じました。
そして、友達やカップルで2人1組のペアとなり、一緒に同じビンを作って給料を折半している人もいます。
協力しあってピッキングするのもとても楽しそうですよね。
私の知り合いのカップルはマンダリンの木の高い部分(はしごを使う部分)を男性が、低い部分を女性が担当し、
1日7~8ビン=700~800ドルを稼いでいました。
また、労働時間がフレキシブルなこともいいところです。
朝から夕方までピッキングする人もいれば、朝早く来て3ビン作って昼過ぎに帰っていく人もいます。
自分の裁量やその時の体調に応じて仕事ができるのが魅力的でした。
あとはみかんが食べ放題。ピッキングしながらひたすら食べていました。
- 他のピッカーと競い合う必要がないので、とてもピースフル
- 労働時間がフレキシブル
- 重労働で肉体的に大変
- 天候に左右される(雨が降ると仕事なし)
実際に稼げるの!?
どんな仕事にも言えることですが、稼げる人と稼げない人の二極化が際立つ仕事だと思います。
稼げる人は1日500~600ドルは稼いでいたので、夢のある仕事ではあると思います。
稼ぐ人はとにかく経験が豊富だと思いました。
毎シーズン継続して働いており、ピッキングのコツ、その年のフルーツの出来やファーム毎の状況を熟知しています。
そして彼らはフルーツをカットするスピード、バックからビンへの移し替えのスピードが桁違いです。
経験豊富な人と一緒に働くことが稼ぐための近道です。
はじめてすぐに稼ぐのは中々厳しいですが、極めていけば稼げる仕事だと思いました。
もちろん女性でも1日300~400ドルを稼ぐ人はいるので、体力に自信のある人にはいいと思います。
私はどうだったかと言いますと、1日平均して250ドルくらいでした。
週に4~5日働いていたので、タックス前で1000ドルくらいです。
もう少し稼げると期待して来ていたし、重労働でこの金額なので、あまり見合わないと感じました。
学生の頃からずっとスポーツをしていたので、体力には自信がありましたが、想像以上に大変でした。
はじめのころは少しずつ早くなることが分かり、モチベーション高く仕事していましたが、
その気持ちを維持して仕事し続けることが難しかったです。
最後の方はマンダリンを使ったお菓子作りを楽しんでいました。
まとめ こんな人におススメ
以上、ゲインダーでのマンダリンピッキングを紹介しました。
正直、女性で稼げる人はあまりいないと思いますが、
体力のある人にはおススメできる仕事だと思います。
- 体力に自信がある
- ピースフルなファームジョブをしたい
- 時間に融通の利く仕事をしたい
- 大変でも稼げる仕事をしたい