こんにちは、るみです。
これまでセカンド・サードビザの取得を目指して、ファームジョブを転々としてきました。
今回はわたしが経験したチキンファクトリーの仕事について紹介します。
わたしが働いたのはNSW州のNewcastleという町にあるBaiadaというチキンファクトリーです。
人によって向き不向きがありますが、わたしはこの仕事に向いていませんでした。
しかし、せっかくの経験なので、実際の仕事内容やアプライ方法を
みなさんにシェアしたいと思います。
チキンファクトリーってどんな仕事をするの?
どうやってアプライするの?
- チキンファクトリーの仕事に興味がある!
- 実際どれくらい稼げるか知りたい!
- アプライ方法を知りたい!
Newcastleとはどんな町?
Newcastleへのアクセス
NewcastleはNSW州にあり、シドニーから車で2時間半ほど北に位置します。
町の中心から少し離れますが、空港もあり、交通の便は非常に良い場所です。
Newcastleの町情報
Newcastleは、国内で7番目に大きい町なのだそう。
中心部にはビルが立ち並び、お店やレストラン、カフェもたくさんありました。
またヨーロッパ調の歴史ある建物が多く残っており、シャッターを切りたくなる街並みです。
そして周辺には多くのサバーブが存在し、巨大なベッドタウンである印象を受けました。
しかし、滞在していたのは2020年10月のコロナ真っ只中だったこともあり、
町にはあまり人はいなく、閉まっているお店も多いため廃れているなぁというのが正直な感想でした。
海岸沿いに町があるためビーチももちろんあります。
また、観光スポットとして、『Newcastle Memorial Walk』が有名です。
ここはきれいなサンライズ・サンセットを見ることができ、夜にはライトアップされた橋のもと、
Newcastleの夜景を一望することができます。
本当に絶景なので、Newcastleに立ち寄る機会があれば、絶対に抑えておきたい場所です。
チキンファクトリーとは
Baiadaとはどんな会社?
わたしは2020年10~11月の2か月間だけ、Baiadaというチキンファクトリーで働いていました。
このファクトリーでは、主に『Steggles』『Lilydale』というブランドを扱っています。
オーストラリアに住む人なら一度は見たことがあるブランドかと思います。
BaiadaはNewcastleの他、 MaitlandやWagga Wagga等国内に多くの工場を持っている、
非常に大きいチキンの会社なのだそう。
ここNewcastleはセカンド・サードビザ取得の地域外のため、
この地域で働いてもビザ条件を満たすことができませんので、注意してください。
チキンファクトリーってどんな仕事をするの?
わたしはNewcastleの工場で働いていました。
中にはさまざまな部署に分かれており、全部は把握していませんが、
主に以下の部署がありました。
- チキンを屠殺する部署
- 部位ごとに切り分ける部署
- パッキングする部署
- 冷凍食品向けに加工・パッキングする部署
- KFC向けに加工・パッキングする部署
一言でパッキングと言っても、チキンの部位やパッキングの手法によって
さらに部署が分かれます。
わたしの働いていた部署はホールチキンのパッキングをするところでした。
主に男性陣が、皮がはぎ取られた状態のホールチキンをフックにかけ、
ベルトコンベヤーに流します。
そこから流れてきたホールチキンがサイズ毎に分かれて上から落ちてくるので
女性陣はそれを段ボールに詰めていきます。
他にもホールチキンを袋に詰める作業もしていました。
ホールチキンは意外と重く、だんだんと腕が疲れてきます。
最初のころはよく筋肉痛と戦いながら仕事をしていました。
また、ヘルプとしてKFC向けのポジションで働く機会もありました。
このポジションは、すでに解体されKFCの味がついたチキンを1つ1つ部位ごとに選別し、
袋にパッキングしていきます。
チキンの部位を全て覚えなくてはいけませんが、
個人的には、このKFCの部署が一番楽しく働くことができました。
そして、ミートファクトリーと言えば、臭いが気になると思います。
工場内は塩素の臭いが強く、プールサイドにいるような感覚でした。
一方、工場の外は異臭が強く、駐車場から工場の中に入るまでは本当に強烈な臭いでした。
また、工場の中は気温が低いため、常に寒さに耐えながらの作業だったのが大変でした。
大きい会社だからこそ、良い面もあります。
スモコ部屋にはコーヒー・紅茶が常備されており、快適に休憩時間を過ごすことができます。
また、簡易的な売店もあるため、昼食を持参し忘れたとしても食事に困りませんでした。
そして、定期的に研修が設けられており、
しっかりと従業員の管理がされている印象を受けました。
実際どれくらい稼げるの!?
わたしの部署は週4日勤務でした。
時間は9時から始まりその日のチキンを捌ききったら終了となるため、
終わりの時間は流動的でしたが、早いと15時ごろ、遅いと19時ごろまで働いていました。
平均して1日9時間ほど。週4日なので、平均して週36時間ほど働いていました。
今考えれば、かなり労働時間が短いですね。
そして、給料はカジュアルで28.7ドル。
(基本給25.625ドルにアフタヌーンシフトとして3.075ドル上乗せされます。)
毎週アフタータックスで800~900ドルほどでした。
勤務時間を考えれば妥当な金額ですが、とても稼げる!という金額ではありません。
もちろん、部署や時期によって波はありますが、
実際わたしはこれくらいだったということで、参考になればと思います。
アプライから採用までの流れ
Baiadaで働く場合、2社あるエージェントの内どちらかを経由してアプライする必要があります。
わたしは友達から『Chandler Macleod』というエージェントの連絡先を教えてもらい、
そこにレジュメを送りました。
Chandlerから連絡を受け、オフィスがあるNewcastleまでインタビューを受けに行きました。
基本的にはビザのことや働く際の条件などを質問されたり、なぜアプライしたかを聞かれました。
その後、身体検査として、簡単な動きの模倣や握力測定、スクワットなどをしました。
2回目のインタビューはBaiadaの採用担当者と行いました。
しかし、当時コロナ禍により、エージェントのオフィスからテレビ電話という形で実施されました。
内容は、自己PRや志望理由等を聞かれました。
2回目のインタビュー後すぐにメールにて採用の連絡をもらいました。
働く前に社員カードの作成が必要とのことで、工場まで行き、カードの発行手続きを行いました。
これをもって正式に採用という形になりました。
なぜチキンファクトリーで働いたの?
ここで働く前は、Woolgoolgaでベリーのピッキングをしていました。
しかし、ベリーのシーズンも終盤となり、次の仕事をどうしようかと考えていたところ、
一番仲良くしている韓国人から、Baiadaのことを教えてもらいました。
クリスマスシーズンに向けてチキンの受注が増えるから、
これからチキンのシーズンがくるよ。
給料もいいから、めちゃくちゃ稼げるらしい!
ベリーのピッキングも飽きたし、そろそろ違う仕事したいな。
新しい土地で稼げる仕事があるなら挑戦してみたい!
すでにセカンドの要件もクリアしていたし、全く違う仕事をするのも楽しそうと思い、
友達と一緒にアプライすることに決めました。
ちなみに、クリスマスシーズン前(11月下旬~12月下旬)はターキーの盛況期で、
通常よりも長く働くことができるそうです。
しかし、私が配属された部署はホールチキンをパッキングする部署でした。
そのため、あまりクリスマスシーズンでたくさん働けるという印象は受けませんでした。
がっつり稼ぎたい!という人は、ターキーの部署で働きたいことを事前に伝えておくのがいいと思います。
友達の話しによると、ターキーの時期は毎日12時間、週6日勤務のため、
週2000ドル近く稼ぐことができるそうです。
実際働いてみての感想
わたしはこのファクトリーで2か月間ほど働きましたが、正直辛いの一言でした。
- ✓ 英語環境
-
働いている人はほぼオージー。ワーホリもいましたが、ほぼ中国人でした。
まだオーストラリアに来てから日が浅く、人見知りな自分は、
聞き取れない英語を前に、殻に籠るばかり…。
今思えは、もっとガンガン話しかけて仲良くなれば働きやすかったのにと
思いますが、当時の自分にはそれができず。
孤独と悔しい思いをしながら働いていました。
- ✓ 労働環境
-
とにかく寒くて臭い!そして機械音がとてもうるさい環境の中、
上から降ってくるホールチキンをひたすらパッキングしている自分に、
嫌気がさしてきました。
当初の予定では、もう少し長く働くつもりでしたが、
嫌だという感情を抱きながら働き続けるのはもったいないと思い、
次の仕事を探すことにしました。
この広いオーストラリア。合う仕事もあれば合わない仕事もありますよね。
カジュアルで雇われている身だからこそ、何のしがらみもなく、
転々と移動できるのは、ワーホリだからこそできる貴重な機会だと改めて思いました。
まとめ
以上、Baiadaでのチキンファクトリージョブの経験についてシェアしました。
この仕事が好き!という人もいれば、わたしのようにこの仕事は合わない!と思う人も。
たくさんあるミートファクトリーの中の、その大きい会社の中のごく一部でしか働いていないので、
一概には言えませんが、今後の仕事選びに少しでも参考になれば嬉しいです。
- 安定したアワリージョブで働きたい
- オージーに囲まれたバリバリの英語環境で働きたい
- ワークライフバランスのある環境で働きたい