【ファームジョブ】ワーホリで断トツ稼げる仕事グレイン！のはずが大失敗

こんにちは、るみです。

これまでセカンド・サードビザ取得を目指してファームジョブを転々としてきました。

その中のひとつがグレインの仕事です。

グレインの仕事は、マイニング・コットンの仕事と並んで稼げる！とワーホリにとても人気の仕事です。

それゆえグレインの仕事に興味がある！という人は多いのではないでしょうか。

わたしもせかっく仕事するなら稼げる仕事をしたいと挑戦しました。

しかしながら、その時は理想通りとはならず…。

今回はグレインの仕事についてわたしの失敗談も踏まえシェアしたいと思います。

グレインの仕事ってどれくらい稼げるの？　友達にインタビュー！

そもそもグレインの仕事って何？と疑問を持っているかと思います。

ですが、その前に。

まずは、みなさん気になる給料事情から。

2021年7～12月上旬までGrain Corpで働いていた友達にどれくらい稼いだのかインタビューしてみました！

こんな話しを聞くとわたしもやりたい！って思う人も多いのではないでしょうか。

わたしもそのひとりでした。

実際にグレインの仕事にアプライして、州を跨ぐ大移動をして、長いウェイティングを乗り越えて…。

そしてようやく始まったグレインの仕事でしたが…、辞めました！

わたしの失敗談　グレインの仕事なのに稼げなかった理由

わたしはViterraというグレインの会社で仕事をゲットしました。

仕事を得るまでかなり大変だったので、ようやく働けるという安堵感と期待感でやる気満々。

しかしながら、それから僅か3週間でグレインの仕事を辞めることに。

その理由は、当初想定していた労働時間の半分しか働けない、ということ。

その後、雇用元であるアグリレイバー（※詳細はブログ後述）の担当者とも話ししましたが、

Viterraとの契約は今年が初めてで、2シフトになるということもアグリレイバー側は知らなかったと1点張り。

もっと長く働きたいと言ったところで、変わるはずもなく。

ガソリンスタンド1件しかないただの集落（最寄りのIGAまで車で45分ほど離れた場所）まで来て、

たった6時間しか働くことができないという状況。

このままここに残って働くか移動するか悩んだ結果、去ることに。

6時間だけだとオーバーペイも発生しないし、これくらいの給料ならこんな僻地にいなくとも

簡単に稼げるよね、という結論です。

結局QLD州からSA州まで旅費もアデレードにて仕事を待っていた際の滞在費も回収できず。

長い旅路の上ようやくゲットした仕事だっただけに、悔しい思いでしたが、

ここに留まるのではなく次に進もうと判断しました。

ちなみに、わたしはどれくらい稼げたの？

わたしの場合はどうだったのか、リアルをお伝えします。

わたしはプレハーベスト期を2週間、シーズンに入って1週間でサイトを去りました。

1週目は、46時間で1196ドル（Before Tax）。

この週はインダクションがありその時間は基本給より低めでした。

2週目は、49時間で1471.28ドル（Before Tax）。

週の後半からトラックが来て、夜18時くらいまで働いた日があったため、オーバーペイをゲット。

3週目は、31.65時間で1044.7ドル（Before Tax）。

この週は天気が悪く、雨により数日オフになったため、労働時間が短いです。

それでも1000ドル超えてるのは驚きました。

やったことと言えば、ほぼ掃除かトラックを待つことで、本当にレイジーな仕事だったので、

あの仕事内容でこれだけ給料をもらえるのは最高でした。

この調子でシーズン中長く働ければ、かなり良い金額いっただろうなぁと思います。

そもそも、グレインの仕事とは

グレインの仕事とは、Grain（＝穀物）を扱う仕事です。

国土の広いオーストラリアでは、至るところにグレインファームがあり、さまざまな穀物が実っています。

上記の図はグレインが市場に出るまでの流通を簡略化したものです。

ファーマーがグレインを収穫し、トラックにてグレインの会社に運ばれてきます。

グレインの会社は運ばれてきたグレインを買取、自社サイトにて保管、市場へと流通させます。

グレインの仕事とは、フェーズ③のグレインの会社で働くことを指します。

わたしはViterra（バイテラ）という会社で働きました。

他にもグレインの会社はありますが、有名な会社はGrain Corp （グレインコープ）という会社です。

これらの会社は、国内至るところに多くのサイトを持っているため、

わたし達のようなカジュアルワーカーは各サイトに配置され、その中で働きます。

グレインのシーズンはいつ？

グレインのシーズンは春から夏にかけてです。

そのため、地域によってシーズンの時期が変わってきます。

暖かい地方のQLD州からシーズンが始まり、その後、NSW州、VIC州・SA州とグレイン前線が南下します。

上記の図は、わたしの経験やグレインの仕事をしていた友達の情報をもとに

大まかなシーズン開始期を落とし込んだものです。

‘‘この地域はこの時期がシーズン”と明確に伝えられれば良いのですが、

毎年のハーベスト状況やサイトによって全く異なるため、特定の時期を明言できないのが正直なところです。

また、シーズンの長さも、『サイトによる』です。

基本的には1~2か月くらいと言われていますが、これもハーベストの状況やサイトの規模で変わります。

これは聞いた話しですが、ハイシーズンが8週間も続くような大きなサイトもあれば、

ハイシーズンが2週間しかないような小さいところも。

規模の大きいメインサイトで働くのがベストであることは間違いないです。

（もちろん、皆がそのようなサイトで働きたいので倍率が高いです。）

そして、グレインの収穫が始まる前から先行して、プレハーベストという期間にも仕事があるんです。

これは、来たるシーズンに向けてサイトの掃除・準備を行う期間です。

そのため、運がよければグレインのシーズンが始まる前から、仕事をゲットすることも。

グレインの仕事に興味ある人は早めにアプライし、プレハーベスト期から仕事をすることをおすすめします。

わたしの友達は7月頃からNSW州にあるサイトでプレハーベストの仕事をゲットしていました。

枠は小さいですが、それくらいの時期から仕事はあります。

グレインのアプライ方法

Agri Labour経由でアプライする

Agri Labour（アグリレイバー）はオーストラリアの農業系ジョブエージェントです。

サイトに目を通していただければ分かりますが、オーストラリア全土の農業に関する仕事情報が掲載されています。

グレイン以外にも、多くの仕事があるのでどんなファームジョブをしようか迷う人にも参考になるかと思います。

実際、わたしはアグリレイバー経由でグレインの仕事をゲットしました。

この場合、アグリレイバー雇用となるため、会社直雇用と給料が異なります（直雇用より少し高いです）。

また、アグリレイバーから給料が支払われる仕組みです。

グレインの会社に直接アプライする

上記のようなエージェントを利用せず、会社公式の求人先に直接アプライすることもできます。

個人的にはこちらのアプライ方法の方がおすすめです。

なぜなら、シフトを優先的に入れてもらいやすいからです。

アグリレイバー経由のワーカーが働くと、グレインの会社からアグリレイバーに手数料を払わないといけないため、

直雇用を優先的に働かせます。

実際わたしが働いていた時、直雇用のワーカーの方が長く働けていました。

グレインの仕事をゲットするまでのロードマップ（わたしの場合）

わたしはアグリレイバーを利用して、Viterra（バイテラ）という会社で仕事をゲットしました。

アプライしてから仕事をゲットするまでに掛かる期間や発生するやり取りについて紹介します。

当時、2021年9月頃はまだコロナが落ち着いておらず、州境規制があり、州を跨ぐ移動はかなりリスクでした。

そのため、QLD州からSA州への移動もNSW州・VIC州を通らないように遠回りのルートを選んだりと、一苦労。

ようやくSA州のアデレードに着いてからもViterraから全然仕事の連絡をもらえず、

諦めて他の仕事を探した方がいいのではと動き出したころようやく仕事をゲットできました。

グレインで働くならこの会社！

グレインの会社は複数あると思いますが、わたしがおすすめする会社はGrain Corpという会社。

その理由は、『稼ぐことができる』から。

Grain Corpのサイトは基本的には24時間稼働。そのため、2シフト12時間交代で回すそうです。

たまに労働時間が10時間くらいという小さいサイトもあるそうですが、

それでも給料が高い分充分稼ぐことができます。

ものすごく稼いでいる韓国の友達に聞いても、Grain Corp一択だというので間違いないと思います。

グレインで稼いでいる人は、皆この会社です。

ちなみに、インタビューした友達もここの会社でした。

早くからGrain Corpにいたからこそ、

• その年のハーベストの状況
• どこのサイトが規模が大きい
• どのサイトがシーズンに入りそう

など情報収集でき、ベストなサイトへ移動してシーズンに備えていたからこそ、

稼げるサイトで働くことができたのだと思います。

早めに内部に入り、正確な情報収集をすることは稼ぐことの鉄則ですね。

グレインの仕事、ここが良い

１、給料が高い

わたしが働いていたViterraという会社の給料体系は以下の通りでした。

• 基本給：＄30.15
• オーバーペイ（8時間～10間）：＄42.21
• オーバーペイ（10時間以上）：＄54.27
• 土曜日：＄42.21
• 日曜・祝日：＄54.27

２、アコモデーションが提供される（または格安で住める）

グレインのサイトは僻地にあるため、自分でアコモデーションを確保するのは困難です。

そのため、サイト毎にアコモデーションを保持し、ワーカーに無料で貸し出していることが多いです。

ただ、無料なだけあって、汚い、狭いはあらかじめ覚悟しておく必要があります。

３、僻地で働くため貯金しやすい環境

わたしの働いたサイトはSA州の田舎。オーストラリア荒野の1本道を走ってると、

ガソリンスタンドと人が住んでるか分からないような家が数件たまに現れますよね。

そんなところでした。

そのため、平日の出費はゼロ、休日も1週間分の食料品を買うくらいなので嫌でも貯金できます。

４、英語環境で働くことができる

サイトのボスはオージーなので、かなり英語は鍛えられます。

また、国際色豊かなワーホリの人達と出会えるので濃い時間を過ごすことができます。

グレインの仕事はどんな感じ？

プレハーベスト期　とある日の過ごし方

この時期はサイトオープンに向けて主にサイト内掃除・準備をします。

7：30　出勤

出勤後、勤怠登録をし、スモコルームへ集合。そのまま朝のコーヒータイムに入ります。

7：30~8：30　コーヒーブレイク

プレハーベスト期は正直あまりやることがありません。

そのため、朝の出勤後みんなでコーヒーを飲んでゆっくりした時間を過ごします。

8：30～10：00　サイト内掃除

サイト内にに埃や塵が溜まっているのでその掃除をします。

また、サイト内を回る用の車を掃除したり、草刈をしたり。

何かしらできることを探して時間潰しという感じでした。

10：00～10：45　スモコ

本日2回目のコーヒーブレイク。本来スモコは15分ですが、

この時期やることがないので45分～1時間は取っていました。

10：45～12：30　倉庫内にある器具の説明

倉庫にある様々な器具の用途や使い方について、説明を受けました。

わたし達がそれらの器具を使用することはないのですが、工場見学のような感じで説明してくれました。

12：30～13：30　ランチ休憩

13：30～15：00　マシーンの使い方を習う

バンカーという貯蓄場で使用するマシーンの使用方法を習いました。

プレハーベスト期は週最低40時間は確保されていたので、

1日約8～9時間を週5日で働いていました。

しかし、この時期やることがあまりなく、少し働いたら休憩の繰り返し。

こんなにゆるくていいのかとこちらが心配してしまうくらいです。

これぞオージーといういうような働き方でかなり衝撃を受けました。

ハーベスト期　仕事内容

上記は実際にわたしが働いていたサイトの空撮図です。

グレインを運ぶトラックは赤の導線を辿り、最終的にグレインをサイロ・バンカーのいずれかに移送します。

わたし達のようなカジュアルワーカーが担当するポジションは4つです。

サンプリング

トラックにて運ばれて来たグレインをサンプリングチェックします。

ここで虫の混入がないかを確認したり、グレインの質を判定しグレードを分けます。

空調の聞いた室内で仕事ができ、女性がこのポジションに着くことが多いです。

ウェイトブリッジ

運ばれてきたグレインの重量を計測します。

この重量でグレインの買取金額が決定されます。

1トラックでおおよそ7000ドルくらいの価値があるのだとか。

ここのポジション担当者は、このトラックの行く先を無線にて伝えます。

バンカー

運ばれてきたグレインを巨大なマシーンを使ってバンカーに移送します。

ウェイトブリッジ担当者からトラックが来る旨を無線にて受信し、

マシーンをプレ稼働させ備えます。

わたしはこのポジションを担当していました。仕事内容は簡単ですが外仕事のため夏場は大変です。

サイロ

運ばれてきたグレインをサイロに移送します。

バンカー同様、トラックが来ることを無線で受信したら、

マシーンをプレ稼働させ備えます。

このポジションも担当したことがありますが、やることはバンカーとほぼ同じです。

基本的にみな、無線を使用して仕事をするので、ある程度の英語は必須です。

ハーベスト期　とある日の過ごし方

7：30　出勤

出勤後、勤怠登録をし、スモコルームへ集合。

7：30～7：45　ミーティング

全員集まり今日の仕事の流れ、前日の仕事で何か懸念点があったかどうかを話します。

7：45～10：00　バンカーにてマシーンを操作する

わたしはバンカー担当だったため、指定されたバンカーにてトラックを待ちます。

シーズン入りたてのため、トラック数が少なく、1~2時間待機してトラックがようやく1台来るという感じでした。

待機中は同じポジションの人と話したり、動画を見たりして時間を潰していました。

10：00～10：30　スモコ

同じポジションの人と交代で休憩を取ります

10：45～12：30　バンカーにてマシーンを操作する

12：30～13：30　ランチ休憩

13：30～16：00　バンカーにてマシーンを操作する

シーズン開始すぐだったので、トラック数も少なく、仕事中ほぼ待機している感じでした。

今日のトラックが終わったら仕事終了なので、はやいと16時には終わっていました。

忙しくなると、サイト内にトラックの長い渋滞ができるそうです。

まとめ

以上、グレインの仕事について紹介しました。

いくらグレインの仕事でも労働時間が短ければ、稼ぐことができません。

グレインの仕事を探すときはどれくらい働けるのか昨年の実績を確認の上、アプライするのが良いと思います。

実際の仕事は、簡単かつオージーらしい働き方でとてもおすすめです。

興味ある人は是非シーズン前早めからアプライしてみてください。